インシュレーター

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低域が締まり、中高域がクリアーに

インシュレーターとは

インシュレーターを辞書で引くと、絶縁物、碍子（がいし）と書かれています。
オーディオの分野では、振動を遮断する脚の意味合いになります。
インシュレーターとはスピーカーをはじめ音響機器底面と接地面との間に挟むもので、振動の問題を軽減するだけでなく、床やラックを介して、音響機器に伝わる低周波の雑味をカットします。スピーカーは常に振動している存在ですが、それが接地面に対して、直におかれていることで、振動がダイレクトに接地面に伝わり、再生音が濁ったり、音色バランスが狂ってしまいます。つまりスピーカーの振動をなるべく接地面に伝えないことが重要です。そこで活躍するのが「インシュレーター」です。
インシュレータには、金属、ゴム、ガラス、木、真鍮などの素材や、様々な形状があります。

インシュレーターに要求される特性

機器をしっかり受け止める固定できる強度
インシュレーター自体が不快な固有の響きをもたない
機器の適切な振動減衰を行い、響きを整える

前述のとおり、当社の高純度単結晶サファイア材は強度、硬度に優れ、規則正しい結晶構造を持つため、理想的なインシュレーター材といえるでしょう。
当社のサファイア製インシュレーターは、特に低域が締まり、中高域がクリアー中高域が音像の定位を改善します。
例えばクラッシック音楽をインシュレーターを置いて聞くと、各楽器の音がセパレートされ、コンサート会場を彷彿とさせます。

ターンテーブルシートの代わりに

ちょっと変わった使い方として、ターンテーブルシートの代わりにサファイアインシュレーターを3，4個均等においてその上にレコード盤を置いて楽しむことができます。プラッター（ターンテーブル）からの共振、共鳴を押さえると共に、サファイア素材による音の変化が楽しめます。自分好みのチューニングでお楽しみ下さい。

インシュレーターの3点置きと4点置きの違いと頂点の配置

インシュレーターは、3個セット、4個セットの2種類をご用意しています。
3点置き、4点置きでは、また音の趣も違います。
自分好みの音にチューニングし、お楽しみください。
インシュレーターの使い方で一番多い悩みが３点で使用すればよいのか、あるいは４点がよいのかというご質問です。電源トランスの取り付け場所で著しい重心の偏りが生じているアンプなどは3点で支持すると不安定になるので、おすすめできませんが、それ以外の場合は3点支持をお勧めします。3点支持では、3つのインシュレーターへ荷重がバランスよく分配されるので機器の重心が移動せず響きが安定します。

インシュレーターを3点で使う場合は、3角の頂点の前にするか、後にするかを決めなくてはいけません。スピーカーの場合、前を 2点にすると音場が左右方向に広がりやすく、前を一点にすると音場が前後に深くなる傾向があります。スピーカーが安定する前二つ後一つが一般的でしょう。アンプやＣＤプレーヤーなどの「電源トランス」を搭載するオーディオ機器は、トランスが搭載されている方向を2点にします。これは、トランスの重さでその方向に重心が偏ることが多いからです。トランスの位置が分からない場合も、「より重い方向」にインシュレーターを２つ使うと良いでしょう。大きなスピーカーや4点支持の方が安定する機器は安全性を考慮して、4点支持を行うのがよろしいでしょう。いろいろと試してみることをお勧めします。

匠の声

インシュレーターは、音響機器と設置面との間で、確実に双方を支えながらしっかりとコンタクトする必要があります。その為、支える表面には限りなく平坦が求められます。
当社ではサファイア光学レンズ用途に平面度1λ以下に磨く超平坦研磨技術を有しており、インシュレーターについても同様の表面精度を施した仕上がり面に研磨し、確実に双方を支えるパーツとして性能を発揮します。