1973年の世界最小φ10mmDCコアレスモータの開発以来、Namikiモーターは日本における
DCコアレスモーター・超小型モーター(マイクロモーター)のパイオニアです。
今までにない、小径・小型モーターを研究し、1973年にドイツよりコアレス巻線特許を導入して、世界最小φ10mmDCコアレスモーターを開発しました。
その後も技術革新を重ね、2014年には更に小径の世界最小φ0.6mmブラシレスモーターの開発に成功しました。今では全世界で医療機器、光学機器、産業機器、小型ロボット、RCサーボを始めとする様々なアプリケーションに使用されています。
新製品情報
製品ラインナップ
市場特化モデル
DCコアレスモーターとは
DCコアレスモーターとは、名称の通りロータにコアがなく、銅線だけで籠型に形成させたロータ(コイル)が内側に置いた円筒形状の永久磁石の周りを回る構造となっているのが特徴です。DCコアレスモーターのメリットは大きく3つです。
・銅線籠型状ロータが軽いので慣性モーメントが小さくなり、従ってクイックレスポンスが可能。
・ロータに鉄芯を有さないことから永久磁石の作用を受けずコギングがない、すなわち回転がスムーズであるとともに、振動や騒音を小さくできる。
・磁気特性の高い希土類磁石を使用およびロータはコイルのみで形成されているため、モーター自体の小型軽量化が可能。
コアレス巻線とは
NamikiDCコアレスモーターの特徴はコアレス巻線にあります。巻線技術には占積率を向上させるための高精度整列巻を実現する巻線機を自社開発しました。この内製巻線機によりトルク定数の向上、低消費電流、高トルク化を実現しております。またバランスのとれたコアレス巻線は磁気的にコギングのない滑らかな回転と低慣性モーメント化、小型化を可能にしています。 外径サイズ1mm以下のモーターを製作可能にしたのは、極細線によるコアレス巻線ノウハウ、そして巻線機の技術なのです。
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ブラシ付き
モーター -
コアレス巻線ローター
(回転子) -
ブラシレス
モーター
(スロットレス)
Namiki DCコアレスモーターの特徴
Namikiブラシモーター、ブラシレスモーターも双方ともコアレスタイプです。コア―ドタイプに比べると圧倒的にコギングがなく、応答性能が速く、トルク定数が高く、静音性にも優れているのが大きな特徴です。さらにもう一つの特徴は、カメラレンズのフォーカス、アイリス(絞り)でもっとも重視される駆動用電気ノイズの低さです。
Namikiブラシモーターは接点素材に金合金を採用しているため、切替電気ノイズが極限まで低く、そのためプロ用ビデオカメラのレンズ駆動に採用されています。
一般的にブラシレスモーターは回転子(ロータ)が磁石なため、応答速度は遅くなってしまいますが、これを克服するためのインナーロータタイプを採用しました。応答性を速くするためにロータ径を小さくしてイナーシャ(慣性モーメント)を抑え、さらに、アダマンド並木の巻線技術を駆使することにより、太線をより多く巻くことが可能となり、高トルク化を可能にしました。結果高応答性に優れたブラシレスモーターが出来、ハイエンド競技用航空機ラジコンサーボに採用されラジコンファンを魅了しています。
NamikiDCマイクロモーターは、その直径が1mmの小ささまで達しているのです。動脈内部に挿入するカテーテルに内蔵できるサイズです。アダマンド並木は、2014年に、世界最小Φ0.6mmのDCモーターの開発に成功し、今後も世界最小DCマイクロモーターづくりを目指します。
適したアプリケーション
上述の特徴を考慮すれば、当社モータに最も適したアプリケーションが見えてきます。
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応答性能
- ・カメラレンズ駆動
- ・測量機器
- ・産業用サーボモーター
- ・ロボット
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超小型
- ・エンドスコープ(OCT)
- ・アブレーションカテーテル
- ・超音波内視鏡
- ・マイクロサージェリー
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静音性(メカ、電気)
- ・AV機器
- ・サージカルドリル
- ・コミュニケーションロボット
- ・マイクロロボット
DCコアレスモーターの将来
DCブラシ付きコアレスモーターが開発された頃は、DCアナログ駆動の時代でした。制御系もデジタルに変わり、制御の分解能は格段に進化しました。この動作の分解能に追いつくにはコギングの無い、機械的時定数の早いモーターが不可欠となります。アダマンド並木のDCコアレスモーターは、ブラシ付き、ブラシレス共にこのデジタルモーター時代のソリューションであり、更なる開発を続けて、皆様の要求に応えてまいります。
従来モデル
2017年12月末で生産終了になりました。
長い間のご愛顧ありがとうございました
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