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レコード針Stylus Tip

レコード針

レコードを再生する際、直接レコード溝に接触し、その微細な振動をピックアップするレコード針は、カートリッジにとってもレコード盤にとっても最も重要なものです。
Orbrayのレコード針はダイヤモンドの材質から、加工、仕上げ、さらにカンチレバーへの組込みまで細心の注意を払い、レコード溝を最良の状態でトレースできるようにしています。
特にレコード溝に接触する部分のポリッシング加工は最も高度な技術を駆使しており、国内はもとより世界の有名カートリッジメーカーの高級カートリッジに広く採用されて折紙付きです。
電子顕微鏡をはじめ各種の特殊顕微鏡、検査装置により、常に品質をチェックし、品質保証を行なっております。

針先形状名称及び規格

針先名称 略称(B) r(μ) R(μ) T(μ) G(μ)
マイクロリッジ針 - MR 2 ~ 3 70 ~ 80 70 ~ 80 6 ~
シバタ針 - Ⅲ 5 ~ 8 35 ~ 45 16 ~ 21 5 ~ 9
楕円針 - E /.3 × .7mil 5 ~ 10
(.2~.4mil)
15 ~ 20
(.6~.8mil)
丸針 - R / .5mil 10 ~ 15 (.4~.6mil)
- R / .6mil 13 ~ 18 (.5~.7mil)
- R / .7mil 15 ~ 20 (.6~.8mil)

マイクロリッジ針

信号を正確に再生するに微小曲率半径を持ち、摩耗による曲率半径が変わりません。高周波数の音及びワイドダイナミックレンジをひずみ無く再生できます。高性能、高寿命、高忠実性を再現できる最高級針です。

マイクロリッジ針

シバタ針

4chレコード(CD-4形式)対応のラインコンタクト針の一種です。再生周波数帯域が楕円針よりも伸び、高周波数帯域までトレースできます。
音溝とチップの接触線を長くすることで、単位面積当たりの針圧を軽減することにより、針先はもちろんですが、レコードの寿命も長くすることができます。

シバタ針

楕円針

丸針を両側から削り取ってできた角を丸めた形状で、曲率半径が0.3 mil x 0.7mil となります。丸針に比べてひずみが減少し、高域の再生に優れております。単位面積に及ぼす圧力も増大して、寿命は短くなります。

楕円針

丸針

ステレオ再生針の標準形。針先が丸型の針で、汎用モデルに多く採用されています。低音が力強く安定した再生ができます。曲率半径0.5mil ~ 0.7mil。

丸針

マイクロリッジ針

マイクロリッジ針

このマイクロリッジ針はその名前の通り、従来の針では不可能であった極小曲率半径を持ち、数ミクロンの幅と適当な高さを持った帯状のコンタクト形状(マイクロリッジ)針で、従来の針では使用中、摩耗により曲率が大きくなり、性能が低下したのにくらべ、このマイクロリッジ形状は摩耗によりその曲率が変化しにくいため、初期の性能がそのまま最後まで持続するところが大きな特徴です。
将来、すなわちOrbray MICRORIDGE針(略してMR針)を用いたパーフェクト再生システムの可能性は、よりダイナミックレンジの広い促音・より高忠実性のある高品位録音を可能にし、また、高密度機械式録音に展開できると思われます。特に従来の生産システムを大幅に変更することなく、グレード・アップができる点に本開発の意味があるといえましょう。

マイクロリッジ針の特徴

  1. 厳選された正八面体結晶ダイヤモンドを正しい結晶軸の確認のもとに精密加工され、従来の針では到達できなかった微細な信号を正確に再生する微小曲率半径をもち、数ミクロンの一様な幅と適当な高さをもった帯状のコンタクト形状(マイクロリッジ形状)針です。
  2. マイクロリッジ針は、その形状上、従来の針では到達できなかった微小精密機械加工を可能にし、微小曲率半径を正確に製造できます。
  3. マイクロリッジ形状は、従来の針が摩耗によりその曲率半径が大きくなり、歪みの原因となっていたのに対して、マイクロリッジ構造は摩耗により、その曲率半径が変わらない大きな特徴があります。
  4. マイクロリッジ形状では、微小精密曲率半径の加工ができるため、この針を用いることにより、高い周波数の音および、広いダイナミックレンジの音も歪みなく再生できます。
  5. マイクロリッジ構造の微小精密曲率半径は、レコードの内周の音も外周と同じように歪みなく再生できます。
  6. マイクロリッジ構造の針の出現は、さらに高密度の機械式録音技術を要求し、高品質レコードの製造へと展開が可能です。
  7. マイクロリッジ針は以上の特徴により、従来の針にない高性能・高忠実性を再現できる高級針であることがわかります。
r R Rw Rh T G
MR-XL 2~3μ 70~80μ 4~6μ 5~10μ 15~21 Dc>6μ

マイクロリッジ針と従来のラインコンタクト針のF特の比較

マイクロリッジ針と従来のラインコンタクト針のF特の比較

Orbrayのレコード針は、アナログ再生のHi-Fiを実現しています。
ダイヤモンド針に使用されるダイヤモンドは、指輪などに使用されるものと同じ、高品質なダイヤモンドを用います。それは、ダイヤモンドには結晶軸があり、高品位なダイヤモンドでないと精密に加工できないからです。
先端部は丸針で.5mil(0.0127mm)、楕円針で.3×.7milとまさにミクロの精度です。
高度な技術によって生み出された1本のダイヤモンド針は、まさに音を知り、音を創る芸術品と言えます。

マイクロリッジ針と従来のラインコンタクト針のF特の比較

(a) 素材には、正八面体結晶の最良質ダイヤモンドを使用。

(b) ダイヤモンド粉末により、結晶軸にそって研磨

(c) 先端部を加工するため金属棒の先に植え込み、入念に研磨。

(d) 鋭角に仕上げられた先端部を丸、楕円などの形状に加工。

(e) 以上の工程を追え金属棒から取り出し反対側を切り落す。 以上の工程を追え金属棒から取り出し反対側を切り落す。

録音再生における各種チップとレコード溝の接触点

録音再生における各種チップとレコード溝の接触点

録音と再生。この音を生み出すためのプロセスにおいては、音をレコード盤に切るカッター針と、再生するための再生針という、まったく性質の異なる針が使用されます。
再生するレコード針の形状は、レコードの溝を切るカッター針と異なるため、この2種の針のレコード溝に接触する状態は違ったものとなります。
このような針先形状の相違は、レコード音溝の最大振幅時に発生する、トレーシング歪の原因となります。
Orbrayではこのトレーシング歪を解消するため、さまざまな形状の針を開発しました。

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